通信ケーブルとして利用される光ファイバーにおいても多重化の技術が利用され光ファイバー通信では、当初は時分割多重(TDM)が利用
されていました。
その後、1990年代の中ごろには波長分割多重(WDM)が実用化されました。
WDMとは、「Wavelength Division Multiplexing」のことです。
この波長分割多重は、周波数分割多重(FDM)の一種とされています。
時分割多重は、一つの回線を共有するため、複数の信号を時間で分割して伝送する方式で、その分割された時間をタイムスロットといいます。
波長分割多重
それに対して、波長分割多重では、
波長の異なる光を一つの回線で伝送します。
もともと1980年代には、波長分割多重は、
二つの波長を使う方式で行われていました。
2000年代以降の技術革新によって、波長の数を増やすことができるようになりました。
今では、CWDMとDWDMの二つの方式が使われています。
CWDM (Coarse WDM) は、最大で16の波長(通常は8波)の多重化を
行うものです。
DWDM (Dense WDM) では、1000以上の波長の多重化が行えます。 DWDMの多重方式は、通信事業者の幹線に使われています。
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