電波にはいくつかの種類があります。
その種類ごとに性質が違います。 電波を利用する際には、その用途にあった性質を持つ電波を選択して利用しています。
また、電波は種類ごとに伝わり方に違いがあります。
波長を3つに分けて考える
波長が長い電波には、長波や中波などがあります。
これらは、地表に沿って伝わるという性質があり、また、電離層(のE層)に反射する性質もあります。
超長波では、水中でも伝わる性質があります。
これらの電波には、空中での減衰が少ない特徴があり、
長距離の通信に向いていますが、同時に、雑音が多く、必要なアンテナが
巨大になるという欠点もあります。
波長の長さが中間の電波には、短波があります。
電離層(F層)の反射と地表の反射を繰り返しながら伝わっていく特徴が
あります。
その通信距離は長く、地球の裏側にまで届きます。
しかし、昼夜で電離層の状態が変化する為、電波の伝播状態が変化します。
波長が短い電波には、超短波帯以上の電波があり、これらの電波は
光に近い特徴を持っていて、電離層に反射しない性質があります。
つまり、直進性が強く、障害物の影響を受けやすくなっています。
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