光ファイバーは銅線に優れる

今日の通信には、光ファイバーが欠かせません。
光ファイバーの普及が進んだのは、従来の銅を使ったケーブル(メタルケーブル)では、信号の減衰が大きく、数kmおきに信号を増幅する必要があったのに対し、光ファイバーでは、信号の減衰が小さいということがあります。
減衰の少ない光ファイバーでは、信号の増幅は、数10kmから100kmおきで行うだけでよくなります。また、電磁波には、周波数が高ければ高いほど伝送できる信号の量が多くなります。
そのため、電波よりも周波数の高い光を使えば、大量の信号(情報)の伝達が行えます。
光ファイバーの構造

光ファイバーは、コアという中心の芯と、その外側を覆うクラッド、さらにその外側を覆う被覆の3層からなっています。
クラッドは、光の屈折率が低くなっています。
そのため、コアの中を通る光は、クラッドとの境目で反射しながら透過していきます。
光ファイバーは、中を通る光の通り方によって二つに分かれます。
マルチモードファイバ(MMF)とシングルモードファイバ(SMF)です。
マルチモードファイバでは、コアが太く、その中を複数の光が透過します。
接続の簡単さという利点がありますが、伝送距離が500mほどになります。
そのため、LANなど近距離の通信に使われます。
シングルモードファイバでは、コアが小さく、1本の光が透過します。
信号の損失が少ないので、長距離の通信に向いています。
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