皆さんがよく知っている「電流」とは「1 秒間に通過する電荷の量」の事です。
したがって荷電粒子に動きが無ければ電流は流れませんし、電流が流れ
なければ、そこには磁界が発生しません。
荷電粒子が一定の速度で運動をすると直流電流が発生する仕組みです。
直流電流が流れたときに起きる現象
直流電流が流れるとアンペールの法則によって電流の周りに磁界が発生します。
ただし電流値が時間変化しないのでその周りの磁界も時間 で変化しません。
磁界が時間変化しなければたとえそこに導線を置いても電流は流れません。
ということは導線には電界は発生しないのです。
つまり、磁界が発生するだけで後は何も起こりません。
交流電流が流れたときに起きる現象
一方、荷電粒子が加速度運動をすると大きさや方向が変化する電流になり、交流電流がその例です。
交流電流が流れると、電流によって作り出された磁界は電流値の変化によって時間変化します。
この時間変化する磁界によって電界が発生するのです。
この繰り返しによって磁界と電界の連鎖が作り出され、
これが電磁波となります。
電磁誘導と電磁波は違う
交流回路に電流が流れると、電流によって
作り出された磁界は、電流値の変化によって
時間変化します。
この磁界中に導線を置くと、
この導線に
磁界を打ち消そうとして時間変化する電流が
流れます。
この現象はファラデー電磁誘導の法則です。
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