固定電話と携帯電話の大きな違いとして、携帯電話が移動しながら通話できるということがあります。
携帯電話の移動中の通話を可能にしているのが「ハンドオーバー」という仕組みです。
ハンドオーバー(hand-over)とは、携帯電話端末が接続する基地局を切り替えることです。
全国に多数設置
基地局には、担当するエリアがありますが、そのようなエリアを「セル」といいます。
基地局は、そのセルの中でしか通信ができません。
そして携帯電話端末の移動によって、そのセルから出てしまえば、通信が途切れてしまいます。
それを避けるために、携帯電話会社は、基地局を全国に多数設置することによって対応しています。
そのため、端末の移動によって、それまでの基地局のエリアから出てしまったとしても、別の基地局のエリアに入ることで通話を継続することができます。
このことが、先ほどのハンドオーバーの仕組みです。
KDDIでは、ハンドオーバーを実現するために、全国に約10万100局(2012年現在)の基地局を設置しています。
なお、携帯電話から基地局までは電波による無線通信ですが、基地局からオペレーションセンターまでは光ファイバーケーブルで繋がっています。
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