電話は高価

1876年にグラハム・ベルが電話機を発明したとされています。しかし、ベルの電話では受話器と送話器の性能が貧弱でした。
その受話器を改良したのが、トーマス・エジソンです。
登場した当初の電話では電話回線を一対一で直接結ぶ方式でした。
そのため、当時の電話は非常に高価でした。
実際に電話回線を敷設していたのは、行政機関や軍事、警察などに限られていました。
その後、真空管が発明され信号の変調や復調が行われるようになりました。
また、電話線の途中での信号の増幅が可能になりました。
その結果、通話が可能な距離がのびていきました。
電話が安価に
そのときには、上りと下りの一対の電話線を使って、複数の電話回線の信号を送ることができうるようになりました。つまり、必要な電話線の数を減らせるということで、電話を利用した通信が安価で行えるようになりました。
一般の会社や、個人でも裕福な人は使い始めました。
第二次大戦後には、信号がマイクロ波で中継されるようになったり、電話線に同軸ケーブルが使われるようになって、更なるコスト低減を実現しました。
一般の家庭に電話が普及していったのは、戦後のことでした。
